【短編小説】チェスとオセロ

novel

寝て起きて40分で入力しました。5000文字というショートショートの制限で
かけるだろう!という目算で書きましたがちょっとオーバーしました。

後で見直したら誤字脱字がいっぱいで落ちもこのままじゃないので
改編はせずにそのまま投稿します。

まあ、ぼーっと読んでくださいな。

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僕はいまこの国の国王陛下とチェスを打っていた。
たが、盤面の向こう側に陛下がいるわけではない。

陛下は王城の執務室から私の助手に通信をしながら打っている。

最近、執務が忙しいようなのだが、仕事の合間をみてチェスの勝負をしてくる。

陛下の執務室には、宰相閣下もいらっしゃるそうなので羽目を外し
すぎることはないのだろう。

そして、こちらも横では、宰相閣下のご子息と王子殿下がオセロをしていた。
宰相閣下のご子息が1歳年上とのことだが、王子殿下は何回かやってはいるが
負けこんでいるようだ。

あまりに負けが込み、チェスの盤面の横にオセロの盤面を並べて、王子殿下は
オセロを教えてくれとせがんできた。

わたしは、宰相閣下のご子息に「かまいませんか?」と声をかけ、了承を得たうえで
時々、王子殿下に指示をして教えていた。

国王陛下とのチェスは、最初のころはずっと私が勝っていたが、最近
暇があれば誰彼と打っているらしく私としても油断のならない相手に
なっていた。

チェスも後半に差し掛かってきたとき、王子殿下は顔を真っ赤にし、目に涙を
為ながらオセロをしていた。

「もうだめだよ!全然勝てない!!どうしてなんだ!!」
王子がどうやら癇癪を起しだしたようだ。

わたしは助手に目配せしオセロの方に目をやった。
如何やら王子陛下が黒のようだが、中盤にしてすでに盤面には黒は2つしか
残っておらず大方白になっていた。

「殿下、かなりの劣勢になっているのは盤面を見てわかりますが、勝負は最後まで
投げてはいけません。それは勝負もそうですが、相手にとってもとても失礼なことになります。最後まであきらめず続けましょう。」

殿下をなだめながら勝負を続けることを諭す。

「しかし!!とってもそれ以上に取られるしこんな状況じゃ、勝負をなげても
いいじゃないか!」

「だめです。勝負に絶対はありません。先ほども言いましたが、勝負を投げることは
とても失礼なことです。それは勝負をここまでおこなってきた自分に対する冒涜になります。」

「だが!!」

もう殿下の目の涙は決壊寸前であった。

わたしは1つため息をついて、

「わかりました。わたしが勝負を引き継ぎましょう。ご子息はそれでもかまいませんか?」

盤面の向こうの宰相のご子息は静かにうなずき、了承の意を示してくれた。

それからわたしは、右手でチェスを、左手でオセロを進めいていった。

やがて、チェスの方も終盤にかかり一手の重みが増してきた。
オセロの方は、ご子息もなかなかの腕前であったが丁寧な手はわたしの誘惑に
綺麗にはまってその数を減らしていき黒面が増えてきた。

そして、オセロのほうが先に勝負がついた。

黒面が1個多い接戦で勝負を終えた。

そして、その様子を見て満面の笑みになった殿下に向かい、

「殿下、ご覧のように勝負はわからないものです。途中で投げることは本来許されるものではありません。よく考えてこの手をうてば相手がこう来ると先を考えて売ってください。オセロは端から攻略していくものです。中心ばかりではなく周りをみてから
全体を見てください。殿下は素直な方です。きっと強くなりますよ。」

殿下を目をみながらゆっくりと説明する。

「そして、閣下ご子息殿は、全体を見て端の攻防もしっかりと対応できておりますが
、例えばここに黒面を置き中央の何枚かが黒面になった時に、急いで中央の
攻防に切り替えられした。しかしこれは私の罠だったのです。端の攻防を
有利に進めるための誘いです。相手の手には意味があります。それを読み取る
ことができるようになりましょう。」

難しい顔をしていた、ご子息はわたしの説明にうなずきながら素直に聞いてくれた。

わたしは扉の所に待機している殿下の護衛に目配せし合図を送る。

「さあ、何局かさして頭の運動は十分です。頭をやすめ体の運動をしてきてください。
外はいい天気です。丁度騎士団の訓練も終わる頃でしょう。剣の練習をしてきてはいかがですか?」

殿下の護衛は扉を開け外の他の護衛に指示をだし外に行くことを促しす。

「わかった。今度時間があった時にオセロをおしえてほしい。」
殿下は立ち上がり私にお願いをしてくる。

わたしも立ち上がり、ゆっくりと礼をしながら答える。

「わたしでよろしければ、いつでもどうぞ。」

殿下とご子息は、話をしながら護衛を伴い退出していった。

その様子を眺めながら見送った。

そして、チェスの盤面の前にすわると、

「大分まった、時間だ!3秒以内にさせ。 3……2……1……」

1手1分のルールの時間を大分過ぎていたようだ。陛下はすぐに刺すように
促してくる。

先ほどの、殿下との会話で盤面の様子が頭から抜けてしまっていた。

わたしは、安易な1手をうってしまった。

結局は、その一手が致命的になり今局は負けてしまった。

「ははははっ!やっと貴殿に勝つことができたぞ!これで連敗記録も止まったな。」

通信で聞こえてきた陛下は非常にご満悦だった。

「陛下も意地がわるいですよ? 王子殿下やわが息子の為に苦言を呈して指導して
くれた相手にすることではないですよ。」

如何やら宰相閣下も横にいらっしゃったようだ。

「いえ、わたしが閣下との勝負中であったにもかかわらず、殿下のオセロをご指導
するという陛下に不義理を働いたのがすべての元凶です。陛下申し訳ありませんでした。」

通信をしながら頭を下げる。相手に見えるわけはないのだが……

「いや、わしはそのおかげで勝負に勝ったわけだし息子のわしの前では見せない
様子も声だけだが聞けた。これからも迷惑をかけるとおもうが頼む。」

「もったいないお言葉です、陛下の仰せのままに……」

「では執務に戻る。今からの執務ははかどりそうだわ。」

「陛下も閣下もご無理をなさいませぬよう、お体にはご自愛ください。」

そこで通信が切れる。

助手は、チェスの盤面をかたずけながら、今度はわたしにも執務を続けるように
諭してくる。

窓からは、殿下と宰相ご子息の元気に剣を振る声が聞こえてくる。

この国はこれからも安泰だろう……

そして、執務にもどるのだった。

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まあ気が向いたら話を盛りつけたり、
「助手を女性にして、最後にでは私もあなたを端から攻略していくことにします。
すでに僕をチェックメイトしてるのに?盤面を真っ白にしたいんです。角だけは黒に
しておいてくださいね。」
てきな?w
話の前後を付け足す~みたいな。

まあ、何か劇的な思いつきが出ないかぎりはこのままで保管でしょうね。

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